チャンピオンベルト、それはチャンピオンの勲章

チャンピオンベルトとは、みなさんもよくご存知のように、ボクシング等のプロの格闘スポーツにおいて選手権(タイトルマッチ)で優勝した選手に贈られる飾りがついた豪華なベルトのことです。一般的な現在のチャンピオンベルトは、革製のベルトの上に金属の板を貼り付け、その上に宝石や加盟国国旗などの装飾が施されているものが多い。チャンピオンベルトは、タイトルを認定・管理する各団体ごとに様々なデザインのものが存在します。
チャンピオンベルトはネット上でも売られていますが、やはりチャンピオンベルトといものは格闘技で勝利したものに与えられるからこそ、意味があるのではないかと思います。実際、チャンピオンベルトにかかる製作コストというのは微々たるもののようです。

チャンピオンベルトの歴史

プロの格闘スポーツでチャンピオンになるとベルトが贈られる習慣が始まったのはジョン・L・サリバンに史上初のチャンピオンベルトが贈られたことがきっかけである。現在ではチャンピオンベルトは認定団体から規格に沿ったものが贈られるのが一般的であるが昔は後援会やスポンサーが独自のデザインのものを贈られていた。ボクシングなどで、チャンピオンベルトを狙う挑戦者が王座に挑戦する際には承認料を団体に払うが、これは既にチャンピオンベルト代が含まれているからである。勿論、負ければチャンピオンベルトは貰えないのである。
一度獲得したチャンピオンベルトは王座から陥落したり返上する場合にも個人で所有出来る場合が多い。しかし日本のプロボクシングやプロレスでは持ち回り制でチャンピオンベルトを認定団体に返さなくてはなりません。そのチャンピオンベルトは次のチャンピオンに贈呈されるシステムが採られている。

レスリングでのチャンピオンベルト

チャンピオンベルトはボクシングだけのものではない。レスリングでもチャンピオンベルトはあるが、これはボクシングの場合とは少し違う。特にプロレスではボクシングよりデザインに趣好を凝らし、見た目が派手である物が多い。アントニオ猪木が作らせたIWGP選手権のベルトは時価1億円(1983年当時)ともいわれており、チャンピオンベルトそのものに価値のついたものもある。また、プロレスのチャンピオンベルトは時折、凶器としても使用される。こうなってはもう、チャンピオンベルトは元々の意味をなくしてしまったのかもしれない。そのような観点から見ると、ボクシングのチャンピオンベルトとレスリングのチャンピオンベルトは役割が違うのかもしれない。

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